Take it EZ! セカンドダンジョン

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ニュージーランド人の27歳男性が,神奈川県大和病院で10日間あまり拘束を受け,その後心臓発作で亡くなった事件があった。
今年の4月末から心臓発作によって別の病院に搬送された5月10日にかけての約10日間の入院期間中ほとんどの時間,拘束されていたそうだ。
この男性は,大和病院で躁うつ病,と診断され,4月30日から閉鎖病棟にて身体を拘束されたようだ。どのようにして入院に至ったかなどについての詳細については,ニュースを追ったがはっきりしたことは書かれていなかった。

このことが日本で明るみに出たのは,7月に入ってからだ。7月の13日に,ニュージーランドでこの事件がニュースになったことで,一部で話題が上がった(私がこのニュースを初めて見たのは14日で,そでもツイッターでの海外記事で知った)。しかし,それでも日本メディアにはなかなか報道されず,19日になって杏林大学教授の長谷川利夫先生が男性のご家族と共に記者会見を行ったことで,ようやく日本メディアも取り上げたようだ。
それまでの2ヶ月の間,遺族の方々は大和病院にカルテの開示を要求していたがなかなか通らず,今月26日になってようやく開示されたようす。さっきの,10日間の入院期間のうち99.5%が拘束状態だったことなどは,開示後にわかったことだ。

長谷川先生の記者会見では,現在29万人の精神科入院患者のうち,1万人が隔離,1万人が拘束状態にある,としている。
しかもこの10年間で身体拘束は2倍に増えているそうだ。
なお,日本の入院患者29万人のうち20万人は1年以上の入院をしていること,精神科入院平均日数が280日であること,これらの数字は世界でも類をみないほどであることを指摘している。


身体拘束については,私も受けたことがある。
この男性とはかなりちがう状況だとは思うが,OD後に大学病院の一般病棟にて腰を拘束され,ベッドからある程度しか起き上がれない状態を3日ほど継続された。精神科専用の病棟がなく,ODの後だったので他害防止であったらしい。

よく入院する通院先のヌマ病院では,拘束が頻繁に行われているかどうかは不明だ。
だけど,患者を3名以上の男性看護師が取り押さえて保護室に連れていく,という光景は日常茶飯事だし,私も抱えられて連れて行かれたことはある。保護室に入れられて,大抵は筋肉注射でおとなしくさせられる。一種の拘束だと思う。

保護室,つまり隔離で言えば,私の知っている限り,長くて約5年以上保護室にいる患者さんもいる。その人は入浴やOTのときのみ,看護師に付き添われながら(というか片うでを取られながら)出て来る。放っておけばどっかへ吹っ飛んでいくくらいハイテンションで何をするか分からない,といったところなのだろう。
他には,完全保護室なわけではないけれど,1日に6時間だけ閉鎖病棟のフロアに出られるが,その他18時間は保護室にいなければならない男性もいる。この人の場合は,水中毒がひどすぎて看護師が見守っていないといつまでも水道の水を飲んでしまうこと,他の患者とのトラブルの発生源であることが問題だそうだ(本人談)。

ヌマ病院は人権侵害もいいところ,って感じだ。上記のような隔離は当たり前。
「◯◯なら保護室だからね!」という言葉はしょっちゅう聞かれる。私はヌマをメインにしかしらないので,当たり前の光景になっているが,本来は異状な光景であると気がついた。

しかし,では,躁うつの躁状態でどうしようもなく,誰かれなく殴ってしまいそうな人や,水中毒がひどくて放っておけば大変なことになってしまう人の場合,どのように対処すればいいのか?
ある有名な精神科の先生は,日本の精神科スタッフの人数にも問題があると指摘する。急性期で保護室に入ればならないような患者さんには,24時間体制の見守り看護が必要だと言う。また,急性期の患者への対話が足りていない,という指摘もあった。例えば,初期の段階(数時間とか)は拘束していたとしても,それ以降は医師が患者と対話し,落ち着いてもらうことも可能ではないのか,ということだ。しかし,どちらも,精神科の医師・看護師等スタッフ不足で実現できないのが現状だという。

躁状態になったときに拘束されたり保護室に何日も入れられたりすることは,いつでも起こりうることだ。
一度拘束されたり保護室に入れられた場合,先は長い。
ハタから見れば,「だって精神がおかしくなっているんだし,他害の恐れがあるんなら仕方なくない?」で済む,実際に拘束されたことのない精神障害者でさえ,「それは仕方ない,自分は受け入れる」とか言ってしまうこともあるだろう。

しかし,それでいいのか?
隔離と拘束,そんな精神医療のままで,いいのだろうか?一部の専門家の方々が声をあげてくれている中で,私達,最も隔離や拘束に近い患者は,声をあげるべきではないか?

様々なことを考えさせられた。そして,このような拘束・隔離による事件はたくさん起こっているであろうにもかかわらず,声をあげたのは日本のだれかではなく,ニュージーランドから来日されている方とそのご家族であった。日本のスタンダードは,世界からしたら驚くべき,ありえないことなのだ。

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コメント
興味深い記事
私も措置入院時に 拘束されました

人権無視の 地獄です

電ぱち をされるや リスパダールを点滴で大量投与

いや 一か月間ですよ。。。
2017/07/31(月) 07:38:32 | URL | 風 蘭 #-[ 編集 ]
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